Easy + Nice レーベルのblog

アンビエント・ダブテクノなどを作る電子音楽家・Wakiによるブログ。 元々は運営している音楽レーベル「Easy + Nice」の情報発信のために立ち上げたものだが、最近は音楽制作全般や日記的なもの、哲学的なものが中心になってきている。

去年からずっと戦争のことが頭から離れなくてモヤモヤしたまま年が明けて、とてもおめでとうとかいう気分がでないまま年明けの地震と航空機の事故が起こった。

ずっとどうしていいか分からんくて落ち込んでたけど、ちょっと気持ちがおさまってきたので今のうちに言っとこう。

「明けましておめでとう」


自分の生命力が少しでも上向いていく方向に無理せず進んでいこう。その先に社会の復興もあると信じたい。

問題は山積みだが、長い道のりを絶望せずに歩いていきたい。

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Akifumi Wakisaka ( Easy + Nice )

私が自分の制作上の参考にさせてもらっている、もしくはただ楽しみのために見ている、主な海外の音楽制作系/機材紹介系YouTuberたちを紹介します。

他にもいろいろ見てるんだけど、とりあえずパッと思いついたところだけ。

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True Cuckoo
主にガジェット系の機材を紹介しながら、非常にファンキーで緻密なオリジナル曲を演奏する人。見た目はひげもじゃでいかにも機材仙人という感じだが、たぶん結構若い人っぽい。リズムに特徴があって身体性を感じる。

ファンキーなキーボードおじさん。エレピやオルガン、クラビネットなど何を弾かせても異常に演奏が上手。彼を見ているだけで音楽が上達するような錯覚に陥る。主に80年代~90年代のエレポップへの造詣が深い。

毎回「ダメ機材を紹介をする」というコンセプトで、特定の機材についての使い方などを含め、皮肉を効かせながら詳しく説明している。ミーム映像などを細かく差しはさんだ非常に凝った作りの動画になっている。作曲能力がとても高く、ジャンルに対する理解が深い。ダメ機材といいながらも完全にこき下ろしているわけではなく、その良さについても伝えている。

機材やソフトの紹介など。OP-1などガジェット系の機材を使った制作過程を、真上からのおしゃれな映像と編集(私はこういうのを真上系と呼んでいます)で見せている。

必要以上に渋い声とダンディなルックス。コーヒーが美味しそう。

主にPsyTrance系の音楽について、異常なまでにマニアックな制作過程を見せてくれる。VitalやPhaseplantなどのソフトシンセを使って説明することが多い。

VCV Rack(モジュラーシンセのソフト)の第一人者だと思う。初歩から超マニアックな使い方まで沢山の動画を作っている。気の遠くなるような技術の蓄積を持っているが、説明が上手いので頑張って見てると勉強になる(途中でときどき眠くなって寝てしまう)。

高価なハードウェアを並べた夢のように美しいスタジオで、ダブテクノやアンビエント系の演奏をしている人。非常に上手い。

Cage Unlimited
ハードウェアを使った演奏の動画が中心。私が使っている機材(Novation Circuit Rhythm)と同じものの演奏動画がけっこうあるので参考にしている。サンプルのセットを選ぶセンスや、正確にパッドを叩くタイミングとかがすごい。あとロシア(?)の生活の雰囲気が感じられる映像も非常に魅力的。

(追補)
Gabe Miller Music
ガジェット系の機材をいろいろ使い倒して、徹底的に比較している若者っぽい感じの人。この人の「もし無人島に一台だけ持っていくとしたらNovation Circuit Rhythm」という言葉が自分の購入の後押しになったことは確か。


Look Mum No Computer
マッドサイエンティストっぽいルックス、力技で電子楽器を作る工作技術。あと出してる音がノイジーでイギリスっぽいな~と思ってたらやっぱりマンチェスターの人だった。








末席に自分のチャンネルも置いときます。俺も誰かの役に立ってるといいなあ…。




私は「アニメファン」を名乗るほどにはアニメを見ていない方だが、たまにドハマりしてしまうことがある。

そうなるとそればっかり見る。

「葬送のフリーレン」は、私が「進撃の巨人」以来10年ぶりにハマったアニメになったかもしれない。

いま15話ほど過ぎたところだが、どのエピソードも本当に丁寧に作られていて、見ごたえがある。


適切な音楽、アニメーションの豊かさ、美しい背景、間の取り方、表情の細かな変化、抑えた演技、作りこまれたストーリーとキャラクター設定、そして全体を貫くチルな雰囲気など、本当に全てが魅力的だ。



最新話で、わりと長めのダンスのシーンがあった。


得てしてこういうドラマやアニメ、映画の中で音楽の演奏シーンやダンスのシーンが使われるときって、物語の進行上必要だから入れたとか、変化をつけるために入れたとか、ただの時間稼ぎみたいな感じがすることが多くて、つい退屈して飛ばしたくなる。


ハッキリ言うと、物語の中の「記号」として音楽シーンが使われることが多いのだ。


しかし今回の「フリーレン」でのダンスシーンには、ちゃんとそれ自体の必然性があって、そこへ行くまでのドラマトゥルギーがあって、ダンスそのものの喜びがあって、キャラクターの心情に感情移入せざるを得ないように出来ている。


このように、音楽シーンというものがドラマの中で意味のあるものになるためには、ストーリー全体の中で「小さな物語」と「大きな物語」がフラクタルのように有機的に構成されていて、その構造の一部として音楽シーンが必然的に置かれていなければならないと個人的には思っている。


まあもちろんインド映画みたいなスタイルも世の中にはあって、それはそれで好きだけど、そういうのはどちらかというとミュージカルの形式だと思う。

ストーリーの間にミュージックビデオが挟まれる様式美みたいの。



まあとにかく、「フリーレン」が毎週楽しみすぎて、本編を見てからYouTubeで海外の反応動画を見るという、「進撃の巨人」以降に定着した自分の視聴ルーティンがまた戻ってきた。


ドラマや映画、アニメなどに関しては純粋に視聴者として楽しむ立場にいられるので、そこが楽なところだ。

ここではやや批評的に語ってしまったが、本当はただ楽しんでいるだけ。私が何か文章にしようと思うとついこういうスタイルになってしまうだけである。


frieren

傘?

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