DTMステーションという機材紹介のブログでCASIO SK-1の記事を読んだ。
懐かしくてつい自分の昔語りしてしまうのを許してほしい。
CASIO SK-1は私が大学生の頃に発売された(記事によると1986年のことらしい)。
記事にもあるけど、当時サンプラーといえば非常に高価な機械で、数百万とかするものばかりだった。
アートオブノイズとか、ポール・ハードキャッスルとかが使ってたイメージで、憧れの機材だった。
一番安かったMirageでもたしか40万くらい。
だから一万円台でサンプラーが出るというのは衝撃的な出来事で、これはぜひ欲しいなと思ったのであった。
大学生協にも一台展示してあって、私が展示品をのぞき込んでいると、Yという友人が来て
「弾いてみ」としつこく言うので弾いてみると
「お○こ」「お○こ」
とそいつの声で再生されたという最低な思い出がある。
(関東人なので「お○こ」という言葉のニュアンスはあまりよく分かりません)
とにかくSK-1は私の買った最初のサンプラーだった。
これにはたしかプリセットでオケヒットの音とかが入っていたと思う。
当時は何と言ってもオケヒットの音がサンプラーの象徴的な音だった。
自分の声や映画のセリフとかをサンプリングして、当時の自作曲にけっこう使った。
私は物持ちが悪すぎる人間なので、幸か不幸かこの頃の作品は自分のところに残っていない。
たしかSK-1を使っていたのは「ドテクノ・耽美」という1986年くらいのカセットアルバムあたりだと思う。
黒歴史すぎて今聴くのは怖い。
けど怖いもの見たさでもう一度聴いてみたい気持ちも少しある。
リズムとか本当にヨレヨレだし、自分の変なニューウェーブっぽい歌とかが入っていていろいろとひどかったはず。
しかもジャケットに化粧した自分の写真とかを使ったりしていた…(汗)。
若さとは恐ろしいものである。
カセットテープで大量にコピーして友達に売りつけたりしたから、まだ世界のどこかには一本ぐらい残っているかもしれない。
聴いてみたいような聴きたくないような。
※えブチみほさんのカリンバ作品にシンセサイザーで参加しました。ケンゴマンさんという阿蘇の山中で自然派の生活をしている方が作っているカリンバを、彼女が寝っ転がりながら弾いて録音した、ゆるゆるアンビエントです。
私が今回使ったシンセサイザーは、Novation Bassstation II、Arturia Pigments3、Izotope Iris2。SK-1の頃のことを考えると隔世の感があります。
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