Easy + Nice レーベルのblog

アンビエント・ダブテクノなどを作る電子音楽家・Wakiによるブログ。 元々は運営している音楽レーベル「Easy + Nice」の情報発信のために立ち上げたものだが、最近は音楽制作全般や日記的なもの、哲学的なものが中心になってきている。

2022年05月

片岡祐介氏と鈴木潤さんのピアノデュオ、「おっさん姉妹」の配信ライブをちょっと手伝って来ました。


カメラの切り替えをいつもやっている方がその日は来れないということで、配信スタジオである潤ちゃんの自宅からわりと近いところに住んでいる私に連絡が。

ただ、近いとは言っても潤ちゃんの家は山の上にあり、ここ数年引きこもりに近い状態で暮らしている私は体力がガタ落ちてしまっていて、たどり着くまでが一苦労だった。


「おっさん姉妹」というユニット名は、もちろんフランスのピアノデュオ「ラベック姉妹」をもじったものである。

二人のおっさんが仲睦まじくキャッキャウフフと楽しそうに連弾する様子が人気を呼んでいる。


今日の演目は宇多田ヒカルや横浜銀蝿など往年の歌謡曲の名曲をピアノ連弾用にアレンジしたもの。

面白おかしく一見ふざけたような演奏にも見えるが、二人の巧妙な技術と深い楽曲理解により、ぜいたくなエンターテイメントとして仕上げてくるあたりさすがである。


片岡さんからは「ここのUFO!のところだけ正面のカメラで抜いてください」という指示だけがあり、あとは好き勝手に3台のカメラを切り替えればいいとのことだった。


ライブのあとには打ち上げがあり、潤ちゃんの奥様であるあゆちゃん、片岡氏の前妻であるゆきさんと息子のフクロウ氏が加わって飲み食いしている様子をそのまま配信した。

こういったライブのあとの打ち上げ配信は、片岡氏のチャンネルでは定番となっている。

私もふだん人と会う機会が少なくて、ついはしゃいでしまい調子にのってしゃべくった。

彼らとは長い付き合いなので気ごころも知れていて安心感があり、自分にとっては久しぶりに楽しい集まりになった。





↑ライブの様子。無料視聴も出来ますが投げ銭チケットを購入すると彼らの糧になります。




調子に乗って5時間以上もくっちゃべった我々。

6月の6日から、いよいよ京都芸術センターの一室を借りれる期間がはじまる。

自分にとってはけっこう久しぶりに大きなイベントというか出来事かもしれない。

ここで何をやるか漠然とは考えているが、今のところなるべく出たとこ勝負でやった方が面白いだろうと思っている。

というのも最近、じたばたせずに流れに任せた方がうまくいくんじゃないか、と思わされるような出来事が起きて、それが天啓というとちょっと大げさだが、まあそんな気分になっているのだ。

あと季節のせいもあると思う。

この何日か、天気もよく気温が高く爽やかで、まるで生まれ変わったような気分だ。

生まれ変わったといえば、一週間前に眼の手術があり、人工のレンズが入って、左眼は文字通り生まれ変わった。

この手術を6月6日までに終わらせることができたのはよかったと思う。

このタイミングを逃すといつになるか分からなかったし、左眼が見える状態で利用期間に入るのとそうでないのとでは随分体験の質が変わってくるんじゃないかと思う。


6月6日の朝に最後の眼の検査があり、午後から芸術センターに入る予定。

とりあえずパソコンとスピーカだけ持っていく。

あとのことはそれから考えるとしよう。


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自分の一番最近の作品です。↓

最近、「三次元遊戯」という日本のヒップホップレーベル(?)が気になっている。

YouTubeにMVが沢山上がっているのもとっつきやすくてよい。

自分はわりとふだんヒップホップを聞かない方なのだが、ここのはなぜか不思議とすんなり入ってくる。

たぶんヒップホップカルチャーによくある(失礼)、攻撃的で自己防衛的な雰囲気があまりないからかもしれない。

いい感じに脱力している。

歌詞もよくある説教みたいな内容じゃなくて、日常のくだらないこととか歌っているのがよい。

言葉遣いのセンスもすばらしい。

90年代の中央線的な、ややサブカル臭も感じられるが、やはり一回りしているので、もっと乾いていて洒脱。


バックトラックも過不足ない感じで、主張し過ぎず、かといってスカスカもし過ぎず、雑なようで要点を押さえていて魅力があり、ときおり実験的ですらあるのに、嫌味な感じが全くしない。


日本のヒップホップ初期の、ちょっと頼りない感じのラップをブラッシュアップしてもっと現代的に個人主義的にした感じというのか…。


それにしても言葉が使えるというのはやっぱりうらやましい。

音だけで届かないところを軽く越えてくる感じがある。

自分もヒップホップをやってみたいとちょっと思った。

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ついでにEasy + Niceレーベルをこっそり宣伝

長年びびり散らかしていた白内障の手術。

ついに意を決して今日受けてきました。


経験者はわりとみんな「すぐ終わる」「どうってことなかった」「全然痛くない」というし、医者も同じようなことを言っていたので、当日は怖がりの私もまあ安心していたのだが…。

実際には、想像していたよりもずっと大変でした。


まあ、こんな人もまれにいるんだよ、ぐらいに思ってもらえるとありがたいです。


まず最初の方で眼球を洗浄するのだが、この洗浄液が目に沁みてまるで燃えるように痛い。

眼を開けろと言われるがとても開けていられない。


そのことを医者に告げると麻酔薬を追加。

私はアトピー性皮膚炎があるので、どうやら粘膜が過敏らしい。


また、私は麻酔が効きにくい体質らしく、施術中に眼球に何かが触れるたびに激痛が走る。

そのつど麻酔薬を追加。


そういえば子供の頃、歯の治療をしているときに医者に麻酔が効きにくいと言われたことを思い出した。

そのときも追い麻酔の注射を何度もやったのだった。


そんな感じで麻酔を追加しながら施術を続け、お医者さんに何度も励まされながらようやく手術が終了。


たぶん手術自体はそんなに難しいものじゃなかったのかもしれないが、私が痛がりというか麻酔が効きにくいのでギャーギャー喚いて大事になってしまった。


結局手術って麻酔頼みな気がする。その麻酔が効きにくいとやっぱりきついわ~。

もしかしたら自分が特別に弱虫なだけなのかもしれないけれども…いやまあ痛いものは本当に痛いわけだし…。


終わったあとは放心状態。


もう今日は自分を甘やかそう…。そうしよう…。


というわけで帰りはタクシー。途中コメダで豪遊してから、家に帰ってシュークリームとコーラを摂取しました。

我ながらやることが子供じみていると思うが、まあそれぐらいしないとなんだかもうバランスが取れなくて。

とにかくよく頑張ったよ、と自分で自分をほめるのみであった。

それにしても医者ってすごいな、大変な仕事だなーとあらためて思いました。失敗できないし、出来て当たり前みたいに思われるし…。尊敬の念をあらたにしました。


※ご心配をおかけしましたが、無事手術が終了しました。励ましていただいた皆様には感謝あるのみです。
頑張った私にお見舞い金をあげたい、という奇特な方はこちらへ。また、この機会に君の作品を聴いてあげよう、というおやさしい方も大歓迎です。

light

事前に「白内障の手術中には宇宙旅行みたいな奇麗な光が見えるよ」と教えてくれた経験者の方がいらっしゃいました。こんな光↑が見えるのかなとちょっと期待しましたが、実際にはただまぶしい4つのライトが見えただけでした。ありがとうございました。

京都芸術センターに初めて行ったとき、その場所の持つたたずまいというか、雰囲気に惚れた。

古い小学校を改築して芸術振興のために使われている、この施設が持つ独特な歴史というか磁場のようなものを感じて、

「ここで何かしてみたい」と強く思った。

事務所で聞くと、「制作室の利用」というシステムがあって、半年ぐらい前に申請して審査に通ると、何か月かこの施設の一室を連続で使わせてもらえるらしかった。

そこで去年の秋ごろに書類を作って申請したのだが、めでたく審査に通り、晴れて今年の6月から制作室の一室を使えることになった。


この制作室利用は、ふつうパフォーマンスアートの制作や公演にむけての練習、美術の制作などに使われているようだが、私の場合、いちおう大まかに考えているのは音楽制作、演奏の収録や、動画配信の基地として利用するということだ。

要するにゆるい音楽スタジオ的なもの?

何しろ3か月の間、週5日・一日9時間も使えるので、一人ではもったいないと思う。

いろいろな人に遊びに来てもらって、一緒に何かできれば楽しいなと思っている。

そういうわけで何かしたい人は遊びに来てください。6月6日からの3か月間、金~水の午後1時から午後10時まで基本的には常駐しています。

まあ変更したりキャンセルする日もあったりすると思うので、前もって連絡してもらえると助かります。
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誰も来ない間は作曲とかしてると思う。

うちと違ってある程度の大きさの音が出せるというところがメリットなので、ふだんちょっと遠慮してる(?)四つ打ちとかクラブ系の音楽ものびのび作れるんじゃないかと期待。

とは行ってもそんなに大きなスピーカを持っていくわけではないので、いわゆる音楽スタジオみたいな低音は期待できないですけど。

あとはインタビューとかワークショップとか即興とか、いろいろやれるといいですね。

この期間のドキュメンタリー的な配信も出来たらいいな~とか。



私の最新作です。↓



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